あちゃちゃ…塞がれた点検口を救出せよ!配管工事例

暦の上では秋ですが、まだまだ残暑が続きますね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

立夏や立秋といった季節の二十四節気がなぜ実際の季節に合っていないのか不思議に思って調べてみたところ、諸説あるようですが、「暑さが最も極まったということは、そこから暑さが衰えていくということだから、その暑さが極まった頃こそ秋の始まりだ」というような考え方ができるのでは、という説がありました。そうすると、真冬に「立春」があるのも「寒さが極まった頃に春が始まる、なぜならそこから寒さが和らいでいくからだ、」という考え方ができるのでしょう。

…と、いうように、寒い話をしてみても全然涼しくはならないものです! 暑さにはまだまだ負けられません!

 

今回はせめてもということで水にまつわる工事をご紹介です。

 

さてみなさん、こちらの写真。ひとつ大きな問題があるのがわかるでしょうか。

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そう、点検口の上を配管が通っていて、点検口のフタを開けられないのです!!やっちまった!!

 

ちなみにこの配管は排水用の配管なのですが、水の流れが次のようになっております。

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マウスで文字を書くのには限界がありました。ご容赦ください。

このようにして部屋の方から流れてきた排水がどこへ向かうかというと、

 

こちらです。

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水の流れとしてはこんな感じ。

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先ほどの太いパイプから地下を通って、このような排水升を通過し、排水される仕組みとなっています。

ところでこちらの排水升にも問題がありまして…。その答えは後程!

 

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取り急ぎ、点検口の上を通過していたパイプをくねくねと曲げ、フタを塞がない様につなげました。汚れやごみが詰まったときもこれでフタを開けて掃除することができます。

 

一方外側の排水升はこのように修正されました。

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このパイプは部屋側から伸びる配管に接続されているのですが、このように上を向いたパイプを接続しておくことでパイプの中に水をため、悪臭が部屋に逆流したり外から虫が入り込んだりすることを予防する効果があります。このような仕組みの事をトラップというそうです。

そう、さきほどの写真の状態だと、暑さや乾燥で排水升内の水位が下がった時に、悪臭や害虫などが部屋へのぼって行ってしまう可能性があったのです。問題はこれで解決されました。

 

小さな排水升や点検口ですが、いざというときに日常を守る生活の工夫が凝らされている大切なものです。

そうしたひとつひとつの積み重ねを大切に業務に励んでいこうと兜の緒を締め直した工事でした!